「親から受け継いだ古いマンションの一室を、知り合いに譲りたい」「長く住んだ部屋を、仲介を通さず親しい方へ売りたい」。名古屋でも、こうしたマンション一室の個人間売買のご相談が少しずつ増えています。
その背景には、いわゆる「二つの老い」があります。建物そのものの高経年化と、住んでいる方の高齢化が、同時に進んでいるのです。名古屋市の中区をはじめとする都心部には、建ってから30年・40年を超えるマンションが数多くあり、空室が目立つ建物も出てきました。価格も、立地や管理状態によって上がる物件と下がる物件にはっきり分かれる「二極化」が進んでいます。
そして2026年4月1日、マンションのルールの土台である「区分所有法」が、およそ23年ぶりに大きく改正されて施行されました。一戸建てとは違い、マンションの一室の売買には、その建物全体の「これから」が深く関わってきます。司法書士兼宅地建物取引士として、安心して取引を進めていただくために確かめておきたい点を、やさしくご説明します。