「知人だから安心」「親しい間柄なのでトラブルは起こらない」――そのように考えて、知人や親族同士で不動産売買を進めるケースは珍しくありません。実際、信頼関係があると、手続きがスムーズに進むと思われがちです。しかし、実際にはこのような取引には思わぬ落とし穴が潜んでおり、後になって後悔することも少なくありません。
知人同士の取引では、第三者が介在しないため、契約内容が曖昧になったり、適正な価格で売買されなかったりするリスクが高まります。特に、口約束だけで話が進んでしまったり、「後で登記すればいい」と手続きを後回しにしたりするケースが多く見られます。こうした軽視された問題が、後々大きな紛争に発展する原因となります。
また、売買価格が市場価格と大きく異なる場合、税務上の問題が生じることもあります。例えば、相場よりも著しく低い価格で売却した場合、税務署から「みなし贈与」と判断され、贈与税が発生する可能性があります。さらに、所有権移転登記を怠った結果、売主が亡くなってしまい、相続人との間で複雑な法的問題に発展することも考えられます。
このように、知人同士の不動産売買は、信頼関係に依存しすぎることでトラブルを招きやすいという特徴があります。本記事では、知人同士の不動産売買で起こりがちな問題と、それを回避するための具体的な対策について詳しく解説します。安全で確実な取引を実現するために、ぜひ参考にしてください。