個人間で不動産を売買させる方法とは
〜名古屋の不動産をトラブルなく、安全に取引するために〜
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個人間売買の基本的な流れを知る ──信頼関係だけでは進められない、不動産取引の正しいステップとは──

不動産の売買を「個人同士で行いたい」と考えたとき、まず知っておくべきなのは、どのような流れで取引を進めればいいのかという全体像です。信頼できる相手との取引だからこそ、話し合いでスムーズに進むこともありますが、不動産という高額かつ法的に厳格な資産をやり取りする以上、手続きの正式性・正確性は欠かせません。

個人間での売買は、当事者だけで完結できる点が魅力ですが、その反面、間に専門家が入らないことで「契約内容が不完全だった」「税金の取り扱いを間違えた」「登記を忘れていた」などのトラブルが生じやすくなる傾向があります。とくに名古屋のように、地価が高く不動産の資産価値が大きい地域では、こうしたリスクはより顕著です。

以下に、個人間売買の基本的な流れを、実務的なポイントも交えて順を追ってご紹介します。

① 売買条件の確認と合意

まずは、売主と買主の間で「どの物件を、いくらで、どのような条件で売買するか」を話し合います。価格だけでなく、以下のような点も確認しておくことが大切です。

代金の支払い方法(一括か分割か、銀行振込か現金か)

支払時期(契約時に一部支払うか、登記完了と同時か)

引渡しの時期(登記と同時か、別日か)

建物の状態(設備の不具合、雨漏り、シロアリなど)

売主の瑕疵担保責任(※現在は「契約不適合責任」と呼ばれます)の有無や期間

名古屋では、住宅地によって土地の形状や道路付け、建ぺい率などが異なるため、地域によっては「再建築ができない」「セットバックが必要」といった事情もあるため注意が必要です。こうした法的制限も、事前に調べてから話し合いに入るとスムーズです。

② 売買契約書の作成

条件の合意後は、必ず書面による「不動産売買契約書」を作成します。契約書は、単なる形式ではなく、将来のトラブルを防ぐための最重要書類です。インターネットに雛形が出回っていますが、内容が不十分であったり、名古屋市の地元事情に合わないこともあります。

契約書には、最低限、以下の事項を記載する必要があります:

当事者(売主・買主)の氏名・住所

不動産の表示(所在地、地番、種類、面積など)

売買価格と支払方法

引渡し日と登記申請の予定日

契約不適合責任に関する取り決め

解除条件や違約金条項

納税義務の分担(固定資産税・都市計画税など)

また、契約書には収入印紙の貼付が必要です。売買価格によって印紙税額が異なりますので、誤りのないように確認しましょう(例:1,000万円超〜5,000万円以下の売買には1万円の印紙が必要です)。

③ 決済と登記の準備

契約書を取り交わした後、通常は**「所有権移転登記」と「売買代金の支払」**を同時に行います。これを「決済」と呼び、不動産取引の最も重要な瞬間となります。

登記に必要な書類は以下のとおりです:

登記申請書(司法書士が作成)

登記識別情報(旧:権利証)

売主・買主の印鑑証明書(3ヶ月以内)

固定資産評価証明書(名古屋市役所で取得)

委任状(司法書士に依頼する場合)

この際、**売主の本人確認や意思確認を司法書士が行うことが義務付けられています。**トラブル防止の観点からも、決済当日は司法書士が立ち会う形が一般的です。

資金のやり取りも重要なポイントです。現金での受け渡しは避け、銀行口座への振込が推奨されます。金額が大きいため、事前に振込限度額の確認や、金融機関の営業時間にも注意しておく必要があります。

登記申請と完了

決済が済んだら、司法書士が法務局に登記申請を行い、通常は数日~1週間程度で登記が完了します。完了後には、「登記完了証」と「登記識別情報通知」が交付され、買主が正式な所有者となります。

名古屋では、各区に管轄法務局(中村出張所、南出張所など)がありますので、物件所在地によって登記先が異なります。どの法務局に出すかを間違えると、手続きが無効となるため、注意が必要です。

このように、個人間の不動産売買でも、取引の手順そのものは「通常の不動産取引」と同様です。違いは、仲介業者が関与せず、**売主と買主が全責任をもって進めなければならない点にあります。**特に名古屋市内での不動産取引は、地域特有の事情を理解した上での進行が欠かせません。

信頼できる相手との取引だからこそ、「きちんとした書類で、お互いに安心できる形で」進めることが、何よりも大切です。

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名古屋での個人間取引に潜むリスクとその回避策 ──「知り合い同士だから大丈夫」が最も危険な理由──

個人間での不動産売買は、「相手が親族だから」「長年の知人だから」という安心感から始まることがほとんどです。しかし、司法書士として実務の現場に立っていると、その“安心感”こそがトラブルの引き金になるケースを数多く目にします。特に名古屋のように、不動産の価値が高く、土地の権利関係や建築規制が複雑な都市では、個人間取引ならではのリスクが顕在化しやすい傾向があります。

ここでは、名古屋で実際に起こりやすいリスクと、それを未然に防ぐための具体的な考え方を整理していきます。

① 売買価格が「贈与」と判断されるリスク

個人間売買、とくに親子・兄弟姉妹・親族間での取引で最も注意すべきなのが、税務上「売買ではなく贈与ではないか」と判断されるリスクです。

たとえば、名古屋市内の住宅地で、周辺相場が3,000万円前後の不動産を「身内だから」という理由で1,000万円程度で売買した場合、税務署から見れば「実質的には財産の移転=贈与」と判断される可能性があります。この場合、買主側に高額な贈与税が課されることになり、「節約のつもりだった個人間売買が、かえって大きな負担になる」という結果になりかねません。

【回避策】
・固定資産評価額や路線価、近隣の取引事例を参考に
・「なぜこの価格なのか」を説明できる合理的根拠を持つ
・必要に応じて不動産評価の専門家に確認する

価格の妥当性は、個人の感覚ではなく「第三者から見て説明できるか」が重要です。

② 契約書が不十分で、後から揉めるリスク

「身内だから契約書は簡単でいい」「インターネットのひな型を使えば十分」
こうした考え方も、トラブルの原因になりやすいポイントです。

名古屋市内では、昭和期に開発された住宅地も多く、
・土地の境界があいまい
・増改築が繰り返されている
・雨漏りや老朽化が進んでいる
といった物件も少なくありません。

契約書にこれらの事情が反映されていないと、
「そんな不具合があるとは聞いていなかった」
「修理費は誰が負担するのか」
といった問題が、売買後に表面化します。

【回避策】
・契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)を明確にする
・現状有姿での引渡しか、修繕義務の有無を記載する
・境界や建物の状況について、認識を書面に残す

「書いていないことは、なかったことになる」
これが契約の世界の基本です。

登記を後回しにしてしまうリスク

個人間売買では、「代金のやり取りは終わったから、登記はあとでいい」という判断がされがちです。しかし、これは極めて危険です。

不動産の所有権は、登記をしなければ第三者に対抗できません。
つまり、名義が売主のままでは、
・売主に相続が発生した
・売主の債権者に差押えを受けた
といった場合、買主が不利な立場に立たされる可能性があります。

【回避策】
・売買代金の支払と登記申請は必ず同時に行う
・司法書士立会いのもとで決済を行う
登記完了を確認するまで気を抜かない

登記は「最後の手続き」ではなく、取引の安全を守る核心部分です。

④ 感情がこじれてしまうリスク

個人間取引で最も厄介なのが、法律ではなく「感情」の問題です。
金額や条件の話になると、
「身内なのに冷たい」
「そんなに細かく言うとは思わなかった」
と、思わぬところで関係が悪化することがあります。

名古屋では、親族が近隣に住んでいるケースも多く、
一度関係がこじれると、その後の生活にも影響が出てしまうことがあります。

【回避策】
・第三者(専門家)を間に入れて話を整理する
・感情と条件を切り分けて説明する
・「専門家に言われたから」という形を作る

専門家の存在は、関係を壊さないためのクッションにもなります。

⑤ 「個人間だから自由」ではなく「個人間だから慎重に」

個人間売買は、確かに自由度が高い取引です。しかしその自由は、すべての責任を当事者が負うという前提の上に成り立っています。

名古屋の不動産は、地域差が大きく、将来の資産価値も一律ではありません。人口動態の変化や空き家の増加を考えると、「今どうするか」だけでなく、「将来どうなるか」も見据えた判断が求められます。

だからこそ、個人間で売買を行う場合には、
・法的に正しいか
・税務上問題がないか
・将来に禍根を残さないか
という視点を、一つずつ丁寧に確認していくことが重要です。

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個人間売買でも専門家のサポートは重要 ──「簡単そうで難しい」からこそ、安心のために第三者を活用する──

「不動産会社に頼まずに、自分たちでやれば安く済むのでは?」「専門家に依頼するとお金がかかるから、できるだけ自分たちでやりたい」──個人間での不動産売買を検討する多くの方が、こうした思いを抱かれます。たしかに、仲介会社を通さない取引であれば、仲介手数料(売買価格の3%+6万円+消費税)などのコストを抑えることができるというメリットがあります。

しかし実際には、「不動産会社を介さない」ということは、「契約内容のチェック」「法的リスクの説明」「登記に必要な書類の整備」「代金決済の安全確保」など、本来であれば仲介業者が行っていた役割すべてを、自分たちで担うことになるということでもあります。

とくに名古屋の不動産は、住宅地・商業地・工業地域・再開発エリア・空き家地域など多様な顔を持ち、地域ごとの事情や行政の計画、土地の履歴などが複雑に絡み合っていることが少なくありません。 こうした背景の中で、“見よう見まね”で個人間の取引を進めてしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともあるのです。

専門家の役割は「登記だけ」ではない

個人間売買で関与する専門家としてまず思い浮かべられるのは、司法書士です。確かに、司法書士は登記の専門家として、所有権移転登記の申請手続きを代理で行うことができます。しかし、司法書士の業務は単なる「書類提出」ではありません。

不動産売買において司法書士が担う主な役割は以下のとおりです:

当事者の本人確認と意思確認

売買契約書の確認・助言

登記原因証明情報の作成

登記に必要な書類の案内と整理

金銭授受と登記申請を同時に行うための「決済立会い」

不備や法的不適合があった場合の是正提案

名古屋市内では、相続が絡んで名義が曖昧な不動産や、昭和期以前に開発された住宅地で境界確定がされていない土地も多く、売買契約を結ぶ前に「そもそも売れる状態かどうか」をチェックする必要がある場合もあります。そうした調査や助言も、司法書士に依頼すれば事前に確認が可能です。

宅地建物取引士の知見がある司法書士ならさらに安心

不動産売買は「法律」と「実務」の両面に精通している必要があります。法的な書類や手続きに強い司法書士と、不動産の取引慣行や価格・建築制限などに詳しい宅地建物取引士──両者の知識が合わさることで、初めて“実務に即した安全な取引”が成立すると言っても過言ではありません。

名古屋市内で個人間売買を検討する場合、特におすすめなのが、司法書士でありながら宅地建物取引士資格も有している専門家への相談です。このような専門家であれば、

契約書の内容が実際の不動産に合っているか

建ぺい率や容積率、用途地域などの都市計画上の制限

周辺相場との整合性や、贈与と見なされる可能性

境界・共有持分・通行権の有無とそのリスク

など、実際の売買で発生しうるあらゆるチェックポイントを、1人で対応することができます。これは、別々の専門家に個別に依頼するよりも手間もコストも少なく、また情報の一元管理ができる点でも大きなメリットとなります。

専門家を「保険」として活用するという考え方

個人間売買においては、「なるべく自分たちでやりたい」「でも、いざというときには専門家に任せたい」という方が多くいらっしゃいます。これは非常に合理的な考え方であり、実際に司法書士の立場から見ても、「自力で進められる部分は進め、重要な部分だけ依頼する」という方法は現実的です。

たとえば以下のような場面では、スポットでの相談や業務依頼が可能です:

売買契約書の内容チェック(リーガルチェック)だけを依頼

登記の書類作成と申請のみを依頼

決済(お金のやり取り)の立会いと安全確保だけを依頼

これにより、コストを抑えながらも、法的なリスクを回避できるという、個人間売買ならではの柔軟な対応が実現できます。

名古屋という都市の特性を理解した専門家の選定を

名古屋市は、エリアごとの不動産特性が非常に大きく異なる都市です。昭和区や千種区のような人気住宅地と、中川区や港区のような工業・物流エリア、あるいは名東区や守山区のように急速に宅地化が進んだ地域など、一つの市内でも土地の履歴・地価・税務上の取扱いが大きく異なります。

このため、単に「不動産に詳しい」だけでなく、名古屋の不動産に精通している司法書士・宅建士を選ぶことが、取引の成否を左右する重要なポイントになります。

地域に根差した実務経験を持つ専門家であれば、取引上の注意点や地域特有のリスクについて、具体的かつ実践的なアドバイスを得られるでしょう。

個人間売買は、自由で柔軟な取引形式ですが、その自由さの裏には責任とリスクが存在します。だからこそ、「最初から全部お願いする」のではなく、「必要なところだけ、プロの力を借りる」という選択が、最も賢く、最も安全な道だと言えるのです。

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最寄り 久屋大通駅より徒歩6分
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