「親から家を買い取ることになった」「兄弟の共有名義の土地を一人が取得したい」
名古屋では、こうした個人間での不動産売買のご相談が年々増えています。
不動産会社を通さずに進められるため、費用を抑えられる一方で、
契約・登記・税金を自己判断で進めてしまうリスクも決して小さくありません。
本記事では、司法書士兼宅地建物取引士の立場から、
名古屋で個人間売買を行う際に「後から困らないために」必ず押さえておきたい実務のポイントを、できるだけやさしく解説します。
名古屋市内で実際にあったご相談です。
80代の母親から長男が自宅を買い取る形で話が進み、「契約書はネットのひな型でいいだろう」と考えていました。
しかし詳しくお話を伺うと、
売買代金が相場より大幅に低い
代金の支払い時期が曖昧
固定資産税の精算方法が決まっていない
といった点が未整理でした。
この状態で進めると、税務上は「売買」ではなく「贈与」と判断される可能性があります。
贈与と認定されれば、思いもよらない贈与税が課されることもあります。
身内同士だからこそ、第三者である専門家が間に入り、
「取引として客観的に説明できる形」に整えることが重要です。
最近のニュースでも、不動産価格の話題を目にする機会が増えました。
ただし注意すべきは、すべての不動産が値上がりしているわけではないという点です。
名古屋でも、
駅近・投資向け物件は価格が維持されやすい
一方で郊外の住宅地や空き家は、将来的に売却が難しくなる可能性
といった二極化が進んでいます。
さらに、
団塊世代の高齢化による空き家増加
若年人口の減少
建築資材の高騰による新築価格の上昇
といった要因が重なり、「実需として買える人」が限られてきています。
個人間売買では、
**「今いくらで売るか」だけでなく、「なぜこの価格なのか」**を説明できることが、将来のトラブル回避につながります。