ご家族が亡くなられた後、不動産の名義変更をしないまま過ごしていませんか?「相続登記ってなんだか難しそう」「あとでやればいい」と思って手をつけずにいる方、あるいは「家はそのままにしておいても誰にも迷惑はかからないはず」と思って放置している方も多いかもしれません。ですが、実はその“あとでいいや”という判断が、将来的に思わぬトラブルや損失を引き起こす原因になることもあるのです。
また、相続した不動産を「いずれ売却したい」と考えている方にとっても、相続登記を後回しにしていると、いざというときにスムーズな売却ができず、せっかくの機会を逃してしまうことになりかねません。
登記が済んでいなければ、法律上、その不動産を処分(売却・贈与・担保設定など)する権利がないため、買主が現れても契約を進めることができません。さらに、今後は相続登記の義務化が始まり、一定期間内に登記をしなければ過料(罰金)が科される可能性も出てきました。
一方で、不動産の売却は“高く売ること”がゴールではありません。相続した物件を長く持ち続けることで発生する管理費や固定資産税、老朽化に伴う修繕リスクなど、所有すること自体が負担になるケースもあります。
特に今の日本では、空き家の増加、人口減少、地方の地価下落といった問題が進行しており、「いつか売れるだろう」という見込みが、いつの間にか“売れ残るリスク”に変わってしまうこともあるのです。
この記事では、司法書士兼宅地建物取引士の立場から、相続登記と不動産売却の正しい順序、注意点、そして「今すぐ行動に移すことで得られるメリット」について、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。「そんなに難しく考えなくても大丈夫なんだ」「これなら私もやってみよう」と思っていただけるよう、実務経験に基づいた現場目線で解説します。
相続や不動産というテーマは、つい敬遠されがちですが、実は“知っているだけで得すること”がたくさんあります。ぜひ、ご自身の状況に照らし合わせながら、この記事を読み進めてみてください。きっと、今すぐマネしたくなるヒントが見つかるはずです。